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国家の品格 感想



国家の品格
藤原 正彦 著
新潮新書

日本は世界で唯一の「情緒と形の文明」である。国際化という名のアメリカ化に踊らされてきた日本人は、この誇るべき「国柄」を長らく忘れてきた。「論理」と「合理性」頼みの「改革」では、社会の荒廃を食い止めることはできない。いま日本に必要なのは、論理よりも情緒、英語よりも国語、民主主義よりも武士道精神であり、「国家の品格」を取り戻すことである。すべての日本人に誇りと自信を与える画期的日本論。

貸していただいて読んだのですが、うーん…という感じ。これ、ベストセラーになったんでしたっけ。にしてはえらく内容がお粗末というか、お粗末だからこそベストセラーになり得たのだろうか。(失敬)

作者の主張である、日本人特有の情緒と形を重視するべきだという意見に反対する気はないのですが、その論の進め方全体が非常に微妙です。エピソードそれぞれから、結論を引っ張り出すのですが。どうもきちんとした論理の裏付けが甘いんですよねえ。だから説得力がなく上滑りしているような感じ。西洋=悪、日本=善という二元論はわかりやすさはあっても単純すぎて、評論になってるかどうかと言われると疑問符が浮かびます。
論理と合理性を否定して、この本の内容まで論理が失われてしまったのでしょうか。この前、スピノザという究極の論理の塊を読んでいたことも確実に影響しているとは思うのですが。

後、Amazonの感想を眺めつつ共感できたのは、これ”国家”について丁寧に語ってないよね…?表題なのに。とかも加えて思えてしまう辺りやはり、甘い気がします。そもそも、この手の分野自体、普通の現代文の分野だともうかなり語りつくされている内容な気がするのですが。日本の復権というのは1980年代にはもう、あった話ですよね?そのあたりの過去の優秀な本があることを考えると、これを敢えて読む必要があるのかなあ?というのはすごく思います。

結果としては、これがベストセラーになる日本人の品格をちょっと憂いてしまいます。

☆2つ。

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