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また、勝てなかったよ…… ~たったひとつの、ねがい。 感想~



たったひとつの、ねがい。
入間 人間 (著)
メディアワークス文庫

彼女と知り合ったのは学生時代だった。互いに心を通わせてる、そのことすらも確認しなくても分かる日々。そして今日、俺は思い切って結婚を彼女に持ち出してみた。下手に出て、お伺いしてみる。恐る恐る顔を上げて反応を確かめると、非常に希少なものが拝めた。彼女がにたにたと、ともすれば意地悪く見えるほどにやついている。つまり、良いよ、ということ?やったぁ…と、思ったその瞬間。あんな、あんなことが起こるなんて。それから、俺のもう一つの人生は始まった。

また、勝てなかったよ、とは既に終了したマンガである『めだかボックス』球磨川禊のセリフであるが、入間人間の作品はいつだってこう言いたくなる。『また、勝てなかったよ』と。

なんかカニバリズムの話だというのは事前情報として聞いていて、ああ、この表紙の女の子に食べられちゃうのかなあ、とか、カレーになっちゃうのかなあ、とか思ってたのだが、そんなことは断じてなかった。だからプロローグを読んだ瞬間、なかなかのアレな描写に衝撃を受けつつ、読み進めていった結果、うわーッて感じである。


というわけでここからネタバレ。

















要はガッツリ叙述トリックだったわけだよね!※1 入間人間さんの作品には叙述トリックが非常によく多用されていて※2、考えてみたら作者のファンを自称するくらいだから、もっと予測できてもよかったんだろうけど……なかなか疑って読まないわけで、それはまあしかたがないかなあと思うんですよ。結局こういうああ、やられたっていう感触を得るために僕は入間人間という作家を追っているのかなあと思っていて、大体において成功してくれてるからやはり彼は良い作家だなあ、といつもしみじみ思っています。

ちなみにそういうの置いといて、ストーリーとしては?と見ると、食欲だけでそれだけするとかやばすぎでは、とか思うのだけどやっぱり章ごとに必ず1つしっかり驚きを入れてる辺りだとか、おばあさんは結局どこまでわかっていたのだろうか、とか思うのだけど実はそこまですごい面白いということはないのかもしれません。でもこの叙述トリック一つで素晴らしくなるから、やっぱり小説は面白いなあ。

☆4つ

一言:金曜のお昼はカレー!(海軍)

※1 なんでこれをネタバレのところにおいたかって叙述トリックものは叙述トリックであることをばらす自体がネタバレだと思ってるからですね。
※2 されてるといってもそんなになかったかも、2つくらいだった気もする・

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