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インテリぶる推理少女とハメたいせんせい In terrible silly show, Jawed at hermitlike SENSEI 感想



インテリぶる推理少女とハメたいせんせい In terrible silly show, Jawed at hermitlike SENSEI
米倉あきら (著), 和遥キナ (イラスト)
HJ文庫

乙女の心はいつだってミステリアス

「……せんせいにはわるいうわさがあるのです。もちろんわたしはせんせいを信じています。けれど……」
人間は無作為にテキトウに動くのだ、と主張する文芸部顧問になった「せんせい」と、この世の全てが理屈通りに動いている、と信じて疑わない中学生の文学少女「比良坂れい」の2人が孤島を舞台に繰り広げる壮絶な頭脳戦と恋愛模様。

いつもは読んでからすぐレビューをするということはしない。単書評を書くはずの本は今もまだタワーを作っており、それを順に書いていくことはそれなりに意義のあることだからだと思っているからだ。だが、この本は書かざるをえない。私は、この作品に対して理解を放棄する集団を許せないからだ。いや、つまるとこ、オモシロイと思ったものを否定されたら楽しい気がしないから、Googleに少しでも面白かった、という感想を増やしたいだけなのだ。

この作品は紛れもなく奇書の部類に入る。「せんせい」はタイトル通りに女子中学生を強姦していく処女厨の正に人間のクズであり、少女「比良坂れい」はそんな「せんせい」をどこまでも信じている?推理小説大好きな、物事をロジックで解明してしまうインテリぶる少女である。そんな少女を犯そうとして「せんせい」が全力を尽くすという風に言ってしまえばストーリーとしては正しいだろうか?

このストーリーを聞くと、なんだよ、それ陵辱エロゲかよ?とでも思ってしまうだろう。そんなわけがあるか。千反田さん、もとい比良坂さんを論理で説得して犯すとでも思ったか。そんなわけがあるか、そんなわけがあるか!いいか、比良坂なんだ。黄泉路へ続くヨモツヒラサカなる彼女に手を出そうとすると、どうなるかなんて自明だろう。

もう少し、詳細にストーリーを語ろう。「せんせい」は少女を犯す現場を、比良坂れいに見られてしまう。だが、彼女はそれを論理によって解釈し、論理によって正当化していく。さらには「せんせい」との性交を望んでいるかのようである。その狂った論理の影には「せんせい」によって殺されたとされる彼女の姉の存在があった……

ここまで描けば少しわかってきてもらえたであろうか? そう、つまりこの作品はミステリの分類に入る小説だったのだ。彼女を犯すためには、彼女の気持ちを探らなくてはならない。彼女が犯罪を擁護する理由はなんなのか。彼女の動機、彼女の心理それを全て我々は読み解いて行かなければならない。西尾維新や入間人間を思わせるクセのある文体に加え、「せんせい」のもつ、あるいは全く持っていない倫理観、彼女と「せんせい」のミステリパロディの応酬はこの作業を困難にさせる。だが、ここで立ち止まってはならない。その一見幻惑する要素さえ、彼女を理解する鍵となる。

終盤へと向かい、真相は徐々に詳らかになっていく。推理は消え、解答が放たれていく。だが忘れていないか、人間はそもそもサイコロで動く生き物なのだ。厳密であればあるほど、ロジックなど無意味なものへと変わっていく。ただ彼女を理解したいと願うことでのみ道が開ける。なんだ、これではまるで恋愛物語だ。

アマゾンレビューだとか、読書メーターだとかそんなものに惑わされるな。黒髪ロングに萌える、そんなちゃちな理由で本を読むには十分だろう?彼女を理解したいと思ったなら、この本を開くといい。

☆4つ(だけど米倉あきらさんの本は次も絶対に買う)

一言:ミステリ好きこそぜひ読んでほしい

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