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ゴールデンタイム 外伝 二次元くんスペシャル 感想



ゴールデンタイム 外伝 二次元くんスペシャル
竹宮 ゆゆこ (著), 駒都 えーじ (イラスト)
電撃文庫

三次元に絶望した男──その名も二次元くん。本名は佐藤。大学一年生。大学でも三次元の女は完全スルー、脳内嫁(名前はVJ。セーラー服で日本刀を持って戦う14歳。好きな食べ物はチョイス)との対話や自作小説の執筆に明け暮れていた。 そんな彼へ三次元からの刺客が現れる。 中学時代の後輩──魔性の秋。雰囲気のある美少女で、思わせぶりな微妙すぎる距離感をもって接してくる。 大学の同級生──同人戦士・愛可。二次元に生きる者同士の共感を武器に二次元くんに迫りくる。 さらには天然チャラ男の友人・江別までもがハーレム合コンを武器に揺さぶりをかけてくる。 はたして二次元くんは二次元への想いを貫けるのか!? 心の彷徨を鮮やかに描く二次元叙情巨編!

グバア!(大量吐血)

決してグァバではありませぬ。この本の感想を書こうとふと内容を思い出すだけで、血を吐く思いをしてしまうのが本作です。何が悲しうて、何がうれしうて竹宮ゆゆこ様は我らの大量虐殺をなさるのか。

さて、ゴールデンタイム外伝は、本編とは打って変わって主人公は二次元くんこと、佐藤に切り替わった短編です。確か、1年くらい前に連載として電撃文庫MAGAZINEに乗っていたんでしたかね。実はゴールデンタイムを買おうか迷っていた自分は、この短編を読んでシリーズを買うことを決意したわけなのです。それくらい心を揺さぶられた、すごい話なのです。文庫として読み返すときに、3,40Pであまりの辛さに本を放り投げかけましたけど。

本作の主人公は上記の通り、脳内嫁を作るくらいのまさに痛いオタクです。しかし、徹底的に彼は浅い。すなわち、三次元に絶望したと口で言いつつも、自らの脳内嫁を愛しつつも、特定の作品に拘泥するわけでもなく、オタクとしての深みにハマるわけでもなく、ただ痛いだけ。脳内嫁すら既存のキャラの模倣であり、さらにいえば昔好きだった子の投影にしか過ぎない有様。姉にも逆らえず(心底では依存しつつ)、昔好きな子もあきらめられず、その代替としてVJを使用しているにすぎないのです。何たる浅さ、許しがたい。まるで厨二病の子をみる元厨二病のような気分です。

ですが、翻って我が身を見ればどうでしょう?結局、自分も3次元に過ぎず、いくら深みにいったつもりでも、リアルに嫉妬し、好意の代替物として二次元を利用しているだけではないでしょうか。壊れきっていない自分は、二次元くんを馬鹿にすることなどできないのです。江別の薄っぺらさは結局僕らにも満ちているのです。

ここまででも大ダメージってレベルじゃないのですけど、追加書き下ろしとしてある部分が更に凶器です。ワナビのワナビくらいの二次元くんが愛可に諭されるシーンは身につまされる人が多いのではないでしょうか。生み出すことの楽しさを得られてないなら。一つで終わってしまう程度なら、それはその程度のことということなのです。

理想のセカイを求めて、二次元くんはあがきあがき、もがいていました、僕らのように。そして、彼は最後に現実と戦うことを選ぶことができましたが……さて、あなたは戦えますか?

☆5つ。

一言:僕らの隣に秋ちゃんなんていないのに。

ゴールデンタイム 1巻、2巻感想 
ゴールデンタイム〈3〉仮面舞踏会 感想
ゴールデンタイム〈4〉裏腹なるdon’t look back 感想

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