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めだかボックスにめだかはいらない。 ~グッドルーザー球磨川 感想~



めだかボックス外伝 グッドルーザー球磨川 小説版(上)『水槽に蠢く脳だらけ』
西尾 維新 (著), 暁月 あきら (著)
JUMP j BOOKS

混沌よりも這い寄るマイナス球磨川禊。水槽学園の生徒会長に就任して間もない頃に起きたとある事件。それは何の前ぶれもなく訪れ…。この小説は球磨川禊が箱庭学園に転校してくる少し前の物語である―。



めだかボックス外伝 グッドルーザー球磨川 小説版(下) 『水槽管理のツークツワンク』
西尾 維新 (著), 暁月 あきら (著)
JUMP j BOOKS

すべてを「なかったこと」にするスキル「大嘘憑き(オールフィクション)」を持つ男・球磨川禊。安心院さんの端末との勝負を順調(?)にクリアし続ける中、予想外の人物が立ち塞がる。箱庭学園転校前に起きた球磨川伝説後編、堂々刊行。

正直めだかボックスって球磨川禊というキャラクターが一番だよね? ということを
再確認する小説でしかなかったまる といってしまうとさすがにどうかって話なので、まあもうちょっと。

めだかボックスは西尾維新の中ではやや特殊な部類に入るストーリーだと思っている。
それは『少女不十分』で彼が語っていた

一般的ではない人間が、一般的ではないままに、幸せになる話だった。



という原則から完全に外れているからだ。確かに黒神めだかは十分に一般的ではないが、彼女は元から幸せなのだ。人吉善吉がいるからね。逆に人吉善吉は、どうしようもなく一般人であり定義から外れる。主人公とそのパートナーが彼の語るテーマから外れている作品は西尾維新の中ではこれだけなのである。※1 それでは当然、彼本来の持ち味を出すべくもない。ツーククワンクなんて言っていたが、この主人公セットを構成した時点で西尾維新が打てる手などそもそもツーククワンクでしかないのである。打ち切りやむなし……!!

しかし、実際はそうならなかった。何故か。球磨川禊が出現したからである。
球磨川禊は、実に西尾維新的なキャラクターだ。全てをマイナスに変え、全てから敗北するなんて姿は最高に外れているし、そんな彼が幸せの象徴たるめだかちゃんと係ることでどう幸せになってしまうのか、というテーマは最高にワクワクした。結局西尾維新の原点というか、そこに回帰するんだなあと今となっては思い返すものである。

ならはじめから出しておけよ!っていうのは誠その通りなのですが、実際少年ジャンプでいきなりこんなキャラクターは無理だよね、やっぱり。友情努力勝利がもっとーだもんね。というところまで来るともうやっぱりジャンプに西尾維新を連載させようとした時点で、かなりミスチョイスではなかったのかというところまで話が落ちるのですが……やめやめ。

そういうわけで純粋に球磨川くんとそのパートナーたる須木奈佐木咲のみで構成されるこのグッドルーザーは非常に西尾維新的でそこそこに面白いです。早く彼ら同士の全面衝突が見たいものですな。※2

一言:ただちょっと表紙上下巻の手抜き感気になるよね

☆3つ。

※1 というか今調べたら、少女不十分の中で名前の上がってない作品実はこのめだかボックスだけなんじゃないかということに気づいてしまった。

※2 同様の論理でアニメ2期最終話の球磨川回もなかなかに良いです。というかアニメ、球磨川を出すところまで出来なかったの普通に失敗だよねえ。
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